1. 「ええ格好しいは会社を潰す」

     「ええ格好しいは会社を潰す」という持論を持っている。実際、失敗していった経営者を何人も見てきた。彼らのほとんどが、対外的な面子を大事にする人たちだった。

     やはり経営者は、謙虚でないと厳しい。世間には、カリスマ性がある経営者や、あらゆる業務に精通している経営者など、凄い経営者の姿がある。だが実際には、どれだけカリスマ性があっても、どれだけ業務に精通していても、すべてを自分だけでできる人間が存在するわけはない。必ず、誰かの力を借りなければならない場面が出てくる。それが会社であり、組織というものだろう。

     そのためには、人の話に謙虚に耳を傾けなければならない。経営者の中には、「自分は成功した。だが、お前はしていない」という感覚で従業員や外部の人たちに接してしまう人がいる。しかし、そういった態度では誰も本音で話をしてくれない。本音で話してくれなければ、有益な情報を引き出せず、結局は会社の不利益になってしまう。

     優等生的な回答だと感じるかもしれない。だが、私も経営者としての経験を重ね、少し時間が過ぎた今、このことを感じずにはいられない。